マジメにオモロイ英語

オオマジメに。でもオモロく。英語を紹介しています。

【英語】使役動詞パート2「させる相手が出てこないんですけど?」

前回の使役動詞の記事で

 

使役動詞とはズバリ
「誰かを いっちょかみ させる時に使う動詞です!」
これ以上でもこれ以下でもない!

 

と書きました。

図で表すとこうです↓

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Mary自身が何かをするんじゃなくて、誰かにさせる(この場合Tomにさせる)時に使う動詞が使役動詞なんですよね。

 

詳しくはこちらの記事で

funkeystomusic.hatenadiary.jp

 

でも、実際の会話の中で、ぶっちゃけ「誰にさせるかはどーでもよい」って言う時ありますよね。今日は、そういった文の形を紹介したいと思います。

 誰がしたかを明記しない文 

使役動詞とは少し離れますが、誰がそれをしたかを明記しない文にこんな形がありますよね。

 

Todaiji was built in Nara period.

東大寺奈良時代に建てられました。)

 

うん。誰が建てたか、っていう情報が入っていない。もちろん、文の最後に by~ とつければ「~によって」となり「誰が建てたか」の情報を付け足すことが出来ますが、東大寺の創建の話の時に、実際「誰が建てたのか」が話題にならないこと、多いですよね。

イヤ!聖武天皇が建てたって言いたい!って言う人も中にはいるかもしれませんが(^o^)いやいや、実際建てたのは大工さんだろう!?とか話がややこしくなりそうですけど。まあ、そんなことはどうでもよくて、

話を「誰がやったか明記しない文」に戻しまして

 

この形

Todaiji was built in Nara period.

は文法的には「受け身」ですよね。(be動詞過去分詞の形)

この「過去分詞」ってやつは、単独で使っても「受け身っぽい意味を持つ」事が多いのです。(持たない時もあるけどね)

 

例えば、「過去分詞」で名詞を修飾する形

① Look at the broken window. Who did it?

(あの壊された窓を見て!誰がやったんだ?)

② I have a beautiful bag made in Italy.

(私はイタリアで作られた美しい鞄を持っています)

 

こんな風に、受け身っぽい意味で修飾したい時は、過去分詞を使うんですよね。

 

この法則が使役動詞の文でも適応されるんです

 

過去分詞を使った使役の文

誰にさせたのかはどーでもよい という時はこういう時です

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まあ、とにかく「家を建ててもらったのよ!」と言いたい時ありますよね。

 

例えば髪を切った時とかも

I cut my hair. 

っていうと自分で髪を切った事になっちゃう。自分で切る人…あんまりいないよね。いやいや、美容師さんに切ってもらったんだよ。と言いたいので

I had a hairdresser cut my hair.

(私は、美容師さんに髪をきってもらいました≒美容師さんに髪を切らせた)

になるんだけど「美容師さんに」ってイチイチ言わなくてもよくない???って思いますよね。

そういう場合の形が過去分詞を使って表現できるのです。

 

 

過去分詞を使って表現する時の考え方はこんな感じ。

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● 主語はMaryのまま。

● でもその後の部分が、「トムが Tom 家を建てる build a house」という情報から「家が A house 建てられる(トムによって)built (by Tom)」という情報構造に変わります。で、「トムによって」の部分は「言わなくていい」と思ってる所なので省きます。

すると、こんな形になります。 

Mary had a house built.

(メアリーは家を建ててもらった)

have + O +過去分詞 の形になりました!

これが「させる相手がでてこない」使役の文の形です。

この形が使われる使役動詞

この形ですが、前回紹介した使役動詞「make / let / have」全てで頻繁に使うわけではありません。

実は、ほぼhaveしか使いません

● let ではこの用法はありません。

● make は make oneself understood(自分の事を理解させる)/ make oneself heard(自分の事を聞かせる≒自分の言うことを聞いてもらう)といった慣用表現で見かけるくらいです

 

ヤッター!haveだけなら haveだけ覚え解きゃいいやん!となりそうなのですが、実はgetにもこの用法があるんですよね。

get は使役動詞じゃないっていう分類がテキスト等に書いてある一方、いやいや、でも使役の意味で使われるんだよね、という現実があるわけです。なので、もうここは、getも一緒に覚えておくに越したことはない!

 

have+ O +過去分詞 の意味

この形には2つ意味があります。考え方は一緒で「誰がやったかは言わんでよいけど、主語でない誰かがやった」なのですが、この形で表せる状況が2つあるんですよね。

 

 ①使役 今まで説明してきた通り、「誰かに~してもらう / ~させる」表現です

I had my watch repaired.

(私は私の時計を修理してもらった)(誰にしてもらったかは言及しない)

②被害 何かの被害にあう時って「被害をあわせた人 / もの」が必ずいる / あるわけなんだけど、それをイチイチ言わない事が多いですよね。

I had my wallet stolen.

(私は財布を盗まれました)(泥棒が盗んだんですけど、イチイチ言及しない)

 

get +O+過去分詞 の意味

get にもこの形があるので have との意味の違いを見ておきましょう

 

①使役 have が「やってもらうのが当然」という状況に対して get は「(当然じゃない状況で)時間や労力がかかることをやってもらう」感じです。

How did you get your computer fixed so cheaply?

(どうやってそんなに安くパソコンを修理してもらったの?)(誰が修理したかは言及しない)(めちゃ安くやってもらった≒当然じゃない状況)

②被害 get は、「体の被害」を表すことが多いです。

I got my finger caught in the door.

(私は指をドアで挟まれた)(誰が挟んだかとかいう状況じゃない)(体の被害である)

 

※更に深い情報※

使役動詞の使い方にまだなじみのない人は読まない方が良いと思われます!

● have / get + O +過去分詞 には「Oを~してしまう」という「完了」の意味もあります。

You must have the work done by tomorrow.

(あなたは明日までに仕事を終わらせてしまわなければならない)

→使役動詞のhaveを使っているし、使役の形と同じですが、誰かにいっちょかみさせてはいません。

 こんな使われ方もありますので、なんかややこしいですよねぇ。過去分詞じゃなくて現在分詞バージョンも実はありまして、ここではもうややこしくなりすぎるので省きますが、Dual Scope なんかには、使い分け等、書いてありますのでご参照ください。

 

これで「させる相手がでてこない」使役動詞の使い方は終了です。ちょっと慣れるまで形を作るのに苦労するかもしれませんが、使えるととても便利ですので、ぜひ覚えてガンガン使ってくださいね。

I cut my hair. って誰かが言ったら「え?自分で切ったの?I had / got my hair cut(このcutは過去分詞)じゃないの?」って訂正してあげましょう(^o^)

 

次は、受け身と使役がゴチャゴチャになっちゃう件について書こうと思います。お楽しみに^^。 

【英語】使役動詞って結局なんなの?させる?される?られる?なに!?

高校生になると「使役動詞」というものを習いますね。しかし、文法の章として「使役動詞」というものがあるわけではないので、なんだか全容がつかみずらい文法事項だと思います。不定詞」「分詞」、そして「受動態」の所でパラパラと出てくるので「あれ?なんか前やった?」とデジャブのような感覚に陥る事も。「知覚動詞」も同じような扱いを受けており、同じようなところで紹介されているので、えーっと、結局「使役動詞」ってどんな時に使うんだっけ?となってしまう事が多々あります。

 

訳を覚えて「させる」でしょ?と分かった気でいても、ズバリ「させる」の訳で使われていることは少なく、「される」とか「れる」とか結構色々なバージョンがあり、「あれ?受動態じゃないのに受動態みたいな意味なのこれ?」と混乱させられたりします。しかも、「使役の受動態」とかいうものあるので、もうー!!!ってなるんですよね。

 

今日は、「使役動詞って結局どんな時に使うの?」という超基本なお話をしようと思います。

 

使役動詞とは!?

使役動詞とはズバリ

 「誰かを いっちょかみ させる時に使う動詞です!」

 これ以上でもこれ以下でもない!

 

てか、いっちょかみ、ってなんだよ!と言われそうですが(笑)

 

☆ 普通に「誰かをいっちょかみさせない文」は、こうですよね。

 Mary builds a house.
(メアリーは家を建てます)

メアリー自身が家を建てるんです。

すごいね~。(笑)

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でもさ、実際どれだけの人が自分で家を建てる??え?

私は建てられないぞ!

まあ、ほとんどそうだと思いますが、そういう人は、「誰かに建ててもらう」しかないですよね。そう。「家を作る」という行為に「自分以外の誰かをいっちょかみさせる」事になります。

 

 ☆「誰かをいっちょかみさせる文」はこう

 Mary has Tom build a house.
(メアリーはトムに家を建ててもらいます)

家を建てるのはトム。メアリーはトムをいっちょかみさせただけ。

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 トムという、メアリー(主語)とは別の人が「家を建てる」という行為に「いっちょかみ」してきたよ!

 

こういう状況って結構ありますよね!何でもかんでも自分一人で出来るってもんじゃない!この状況を説明する時に必要なのが「使役動詞」なのです。

 

使役動詞の種類

使役動詞は3つあります。それぞれ意味が少しずつ違います。「いっちょかみ」のさせ方が違うのです。

 

make: 無理やりさせる感じです。トムからしたら「えー?マジー?!」です。

let : 建てるのを許してあげる感じです。トムが「建てさせてよー!」って言っててメアリーが「まあ、いいよ、建ててみなよ」という流れだと想像できます。

have : 「いっちょかみ」させて当然という感じです。トムが大工さんとか。大工さんに家を建ててもらうのは当然ですもんね。もしくは、立場的にメアリーが上で、トムはメアリーに従うのが当然ですね、っていう状況とか。(どんな状況?トム大丈夫?)

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 ※ get を使って「誰かをいっちょかみさせる」表現もありますが、使役動詞とは認定されていません。文の形も違っちゃうしね。ニュアンスとしては「なんとか(説得して)やってもらう」感じです。

 

使役動詞を使った文の形

「使役動詞」がどういう時に使われるか分かったところで、文の形を見てみましょう。

 

使役動詞いっちょかみさせる人動詞の原形

Mary has Tom build a house.

 

※get の場合  get +いっちょかみさせる人+to do  です。

 

例文を見てみよう

 

①先生は私達に机を運ばせた

解答例1→無理やりやらせたって感じがすれば

Our teacher made us carry the chairs.

●この答えが、一般的には正答になりますね。多くの人が「無理やり感」を文から感じ取るでしょうからね。

解答例2→先生が私達に机を運ばせるのは当然でしょ!と思う人なら

Our teacher had us carry the chairs.

● 今の時代、あんまりこういう考えはポピュラーではない気がしますね。

 解答例3→先生が机を運ぶのを許してくれたよ!という状況なら

Our teacher let us carry the chairs.

● どんな状況だ?机をめっちゃ運びたかったのかなー?

 

②父は私にPCを使わせてくれた

→「使わせてくれた」となってたら「いいよ~」の意味にしかとれないですね

My father let me use his PC.

 

③君は歯医者に歯を見てもらった方がいいよ

→「歯医者」に歯をみてもらうのは「当然」ですね

You should have a dentist check your teeth.

 

④姉は私を3時間以上待たせた

→これは、「無理やり感」満載ですよね

My sister made me wait for more than 3 hours.

 

⑤息子にその荷物を運ばせましょう

→お父さん(もしくはお母さん)目線の発言ですね。親から見て「息子に荷物を運ばせる」という行為は、まあ「当然」…かなぁ?

I will have my son carry the baggage.

 

でも、息子からしたら

⑥父が私にその荷物を運ばせた

→無理やりさせたよ!と言いたいかもしれません

My father made me carry the baggage.

 

まとめ

使役動詞の使いどころと使い方、使い分け、がスッキリしましたでしょうか?まあ、これで終わるんなら使役動詞もそんなに悪いやつ(?)じゃないんですが、使役動詞を使った別の形で「いっちょかみさせる人が明言されていない場合」というものがありまして、これがまたややこしい。そして「使役の受動態」となると、さらにややこしい。でも、仕組みが分かれば、「あーそういうことね。」と少しは使いやすくなると思います。次回、ご紹介しますのでお楽しみに。

 

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英検®︎1級の単語を攻める⑦

今日は part3 の2問目!(2018年度:第二回の英検1級の問題 reading / part3より)

2問目のタイトルは LA Golf Courses and Theseus's Paradox でした。Theseus が分からず。何かのパラドックスの話なのね?ぐらいで読み始める。ちょっと読み進めると tax とか law とかが出てきて焦る。私の嫌いな「法律」「経済」系の話かも…と思ったから。

単語 6個

exorbitantly  途方もなく

sprawling  町などが不規則に広がる

どちらも「出る順パス単で見た気がする…」おそらく、1級的には必須単語です。汗。

 

Los Angeles's exclusive, exorbitantly priced private golf courses are an oasis of privilege in a sprawling concrete metropolice.

ロスアンジェルスの高級な、途方もなく値段の高い私的なゴルフコースは、不規則に広がったコンクリートメトロポリス(?)の中で特権のオアシスとなっている)

● コンクリートメトロポリスがいまいち何を指しているのか分かりませんが、ビルの立ち並ぶ大都市って感じかなぁ。

 

at a premium  額面以上で

知らない表現だったけど、プレミアムのイメージが何となく分かるので、対処できました。

 

Not only do these country clubs occupy land that is at a premium but critics say they also get away with a huge tax dodge.

(これらのカントリークラブは額面以上の土地を占有しているだけでなく、批評家が言うには、大幅な税金逃れをもしているのだ。)

● not only A but also B  「AだけでなくBも」の構造の真ん中に critics say という表現が挿入されていますね。しかも倒置ですね。英検は倒置がよく出てくるね~。

 

all well and good  大変結構な

これも知らない表現だったけど、意味の予想はつくね

perpetuate  永続させる

なんとなく「つらぬく」イメージがパッと浮かびました。penetrate と似てるからだろうねぇ。語源は全く違うみたいだけど、構成されているアルファベットが激似じゃない?

 

Looking at a river that is in a state of constant change and arguing that it is still the same river because it is instinctive to think of it that way is all well and good, but, as Gradwell says, 'in a political context, this kind of thinking can be used to perpetuate inequality and injustice.'

(継続的に変化していく状態(流れている水はずっと同じ水ではないという状態)にある川を見ながら、水が変わっているとはいえ同じ川だ、なぜなら直観的にそう思うからだなどと議論することは大変結構だが、Gladwell(人名)は「政治的な意味では、こういった種類の考えは不平等や不公平を永続させることに使われ得る」と述べている。)

●長い(笑)。でもまあ、ダラダラ続くけど意味を取るのはそんなに難しくないかな。でも、こういう英文を自分で言えるか?と言うと言えないねぇ~~。言えるようになりたいな!

 

falsify  ~を偽造する

false 「間違った」から予想はつく表現だね

 

The private country clubs in Los Angeles have avoided paying high taxes by filing tax documents in which the amount of revenue their land generates has been falsified.

(ロスの私的なカントリークラブは、その土地が生み出す歳入の額を偽造した税金の書類を作る事によって、高い税金を払うことを免れていた)

●これは、選択肢の英文です。選択肢の文の構造はそんなに難しくない印象です。

 

感想

550-600字くらいの長文読解問題。意味が明確に分からなかった単語は10個くらい。3問全問正解。何となく、いつも10個くらい分からない単語があるんだけど、選択肢はちゃんと選べる、という状態ですね。文はダラダラ長いんだけど、TOEICみたいにピンポイントで情報をキャッチしないと!という感じではないので私には解きやすいのかも。ボンヤリ全体が分かれば選べるような選択肢ばかりということかな。

 

内容はロスにある特権階級向けのゴルフコースが高額の税金の支払いを上手い事逃れている、というもの。Theseus というのはギリシャ神話に出てくる神様の名前でした。文中で説明があるので知らなくても大丈夫な単語でしたが、見識のある人は、Theseus paradoxと聞いただけで「あー。あの話ね。」となるのでしょうね。英検は本当に世の中の事、色々知っていると有利だなーと思います。小学生で1級合格する人とか、この手の話読んで内容分かるのかな??といつも思いますわ。

 

前回の単語はこちら

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英検®︎1級の単語を攻める⑥

今日は part3 の1問目!(2018年第二回の英検1級の問題 reading / part3より)

1問目のタイトルは The Gunpowder Plot でした。何の話か、全く予想できず!(笑)。でも読み出しの数行で「宗教がらみの話」と分かります。で、あー宗教がらみはあんまり好きじゃないんだよね~~とテンション下がったっていう。

単語 7個

renounce  捨てる

つい最近やったなー。と思いながらぼんやりとしか思い出せず。老化だよね~。

intrigue 陰謀

intriguing 「非常に興味をそそる」という単語を知っていたので、なんとなくモヤっと意味を類推しました。

intricare(ラテン語:入り組ませる)の変形→複雑→陰謀 らしい。

複雑→なんか興味深い  っていう感じの意味も誕生したんだろうね

 

After King Henry Vlll renouced the Roman Catholic religion in the 1530s and established the Protestant Church of England to replace it, England became a hotbed of intrigue.

(ヘンリー8世がローマカトリックを1530年代に捨て、その代わりにイギリスのプロテスタントの教会を設立してから、イギリスは陰謀の温床になった。)

そうなんだ~。まあ、そうかぁ。

 

incarceration  投獄

in(中へ)+ carcer (投獄する)+ate (~にする)→投獄される

carcer 的な単語知らないわー。辞書には carceral 「牢獄の」とある。全然聞いたことないわ。

 

Depending on the political situation, Catholics could be subject to substantial fines, incarceration, and even execution.

(政治的な状況によっては、カトリックは相当な罰金(上納金?)の支払いや投獄や、処刑の憂き目にすらあう可能性があった)

こういう風に単語が並んでいると、incarcerationの意味が分からなくても「なんか嫌な事だろうね」とは予想できますね。

しかし、カトリック大変。メインストリームでなくなると、そういう目にあうのね…。これは、これからの展開として反発が起きそうな予感ですね。

 

mitigate  和らげる

なんとな~く「少なくなる」というイメージの単語かなーと思いながら読んでいた。当たらずとも遠からずでしたね。≒alleviate  

 

However, when King James I a Protestant, gave assurances prior to taking the throne that he would put a stop to oppression of Catholics, they believed their situation might be mitigated.

(しかし、プロテスタントであるジェームス1世が、王位に就く前に、カトリックに対する弾圧をやめると保証すると、カトリックの人々はカトリックの(厳しい)状況が和らぐだろうと信じた)

で、このあと、この言葉通りにはならずカトリックとしては裏切られる形となったって話。このあたり(第1パラグラフの最後)で Gunpowder Plot が何か分かる感じですね。

 

cache  隠したもの、備蓄物資

発音が cash と同じなので音で聞いたら混乱するだろうね。文脈からも読み取りにくそう。コンピューター用語のcache memory 「キャッシュメモリー」のキャッシュだそうだけど、この用語を私は知らないのでイメージが湧かない。

 

Catesby and his collaborartors conspired to assassinate James and start a revolution by igniting a huge cache of gunpowder smuggled into the Palace of Westminster, where the opening of Parliament was scheduled for November 5, 1605.

(Catesby(人名)と仲間たちは、ウェストミンスターの官邸(宮殿?)にこっそり持ち込んだ火薬に火をつけることによってジェームスを暗殺し革命を始めようと企てた。ウェストミンスターの官邸では1605年11月5日に国会が始まる予定だったのだ。)

これは、cache の意味知らなくても、問題なく読めるね。

 

insurrection  反乱

rebellion より小規模で非組織的

insurgent 「暴動の、反乱の」の仲間らしい。けどinsurgent もウッスラしか記憶にないのでどうにもならん。必須っぽい単語だからしっかり覚えよう。

 

After the plot was revealed, however, Catesby and other conspirators attempted to launch another insurrection in an area far from London, announcing that James was dead.

(しかし、その計画が発覚したのち、Catesbyと他の共謀者たちは、ジェームスは死んだなどと吹聴したりしながら、ロンドンから遠く離れた地域で反乱を起こそうとした。)

最初の計画は失敗したんだけど、その後も反乱を企てようとしたんですね。でもそれもすでに、小規模で非組織的なinsurrectionになっちゃってたくらい勢力は弱かったのね。

 

doom  運命づける

 d で始まる混乱する単語シリーズの一員です。deed / deem / doom うわあぁぁぁ!

しかし、この doom は娘の使ってる単語帳にも載ってるくらいの単語だから絶対に覚えないと-!!!

 

This has led historians to speculate that even had Westminster been destroyed, the conspirators' lack of popular support would have doomed their rebellion.

(このことにより歴史家たちは以下の事を推測した。もしウエストミンスターが破壊されてたとしても、共謀者たちへの(民衆の)協力体制の欠如が彼らの謀反を運命付けていただろうと。)

even had Westminster been destroyed,

この部分は仮定法過去完了のifが省略されて倒置されている形ですね。

 

結局カトリックの陰謀は上手くいかなかったって話でした。この時代には、民衆の心もカトリックから離れちゃってたんだね。 

感想

550-600字くらいの長文読解問題。意味が明確に分からなかった単語は10個くらいでした。3問全問正解。最初は「えー宗教の話ヤダー!」って思ってたけど、割と読みやすかったです。展開が典型的というか。でも、最後のパラグラフで仮定法過去完了の倒置が何か所か出てきたので、それが見破れないと「?」となって最後の問題は解けないかも。

 

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英検®︎1級の単語を攻める⑤

今日は2問目!(2018年第二回の英検1級の問題 reading / part2より)

2問目のタイトルは Effective Altruism でした。altruism の意味がピンとこず、苦戦しました。タイトルになってる単語の意味が分からないって致命的よね。

 単語7個

altruism  利他主義

あー!!!何度も見てるのに頭に入ってないのねー。悲しいです。egoism の対義語。autism 「自閉症」と読み間違えてて、でも途中で、いや、違うわ、と気付いたという。めっちゃよく出てくる単語なのでもうそろそろしっかり覚えたい!

 

effective altruism という概念、知りませんでした…。知らん事ばっかりやー!

Effective altruism is a philosophy and social movement that uses evidence and reasoning to determine the most effective ways to benefit others.Effective altruism encourages individuals to consider all causes and actions and to act in the way that brings about the greatest positive impact, based upon their values.It is the broad, evidence-based approach that distinguishes effective altruism from traditional altruism or charity

wikipediaより

なるほど。「他人を助けるための最も効果的な方法を決めるのに、根拠や推論を使うっていう社会的な運動、哲学」ね。

 

ほー。伝統的な利他主義やチャリティーとは違うらしい。伝統的な利他主義がどんなもんかよく分かりませんが…。こういった話題に明るい人は、読みやすいでしょうねぇ!そういうの知らない私なんかは英語力だけで勝負しないとならない!

 

tenet 主義

ほえー。全然聞いたことないっす。≒principle / doctrine

 

Under the tenets of effective altruism,

(効果的な利他主義の主義の元では、)

 

plethora  過多

これも、全然聞いたことないっす。

a plethorra of~  有り余るほどの~

 

An individual considering which charity to donate to is faced with a plethora of options in terms of the scope of impact, ~

(どのチャリティーに寄付しようかと考えている人は、~などの影響の範囲という観点から、余りあるほどの選択肢に直面する。)

 

spectrum  範囲

odds  見込み

なんとなく知ってるんだけど、ちゃんと日本語にせえ!と言われると日本語がでてこないやつ。(笑)

 

Yet if charitable choices are arranged on a spectrum based on the odds the organization's work will bear fruit, options such as plans to use scientifically proven drug therapies to combat disease in regions where treatments are currently unavailable are clearly preferable.

1文が長すぎっす。ザ・英検!

主節の主語はoptions ~unavailableまで。(笑)

(しかし、もし慈善的な選択がその組織が成果をだすかという見込みによってなされるなら、今現在有効な治療法がない地域での病気と闘うための科学的に証明された薬を使うような計画といったような選択肢が明らかに好ましい。)

 

proponent  提案者、支持者

propensity 「傾向」かと勘違い。proponent も propensicy も、ちゃんと知っとくべき単語!

 

Critics, however, charge proponents of effective altruism with putting too much emphasis on statistics.

(しかし批評家は、統計値に重きを置きすぎる効果的な利他主義の支持者を非難している。)

 

defy 無視する

苦手な単語…。deter 「やめさせる」/ defer 「延期する」と混ざる。いつまでたってもこの3つがサッと使い分けられない…。defy がちゃんと入ってないから defiance 「無視、軽蔑、挑戦的態度」も入ってない。どれもすごい重要な単語なのになー。

 

Such benefits are indisputably essential to society, even though they may defy quantitative analysis.

(そういった恩恵は社会にとって文句なしに必要である。たとえ量的な分析を無視しているとしても。)

 

感想

altruism という単語が何度も何度も文中に出てくるので、その意味が分からないまま文章を読むのは本当に大変でした!意味のはっきり分からない単語が10個ほどある状態で(全体は350-400語)、今回も一応3問全問正解。分からない単語を類推しながら文章全体の意図をくみ取る作業はなかなか厳しい!けど今回も選択肢が分かりやすかったんだよね。選択肢がややこしい時は、本文の意図が完全に分かってても間違えちゃうけどね。 

 

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英検®︎1級の単語を攻める④

今日はリーディング(2018年第二回の英検1級の問題より)の part2 の語彙です。1問目は The Bidun というタイトルでしたね。ビドゥン…。このような方々が居た事、全然知りませんでした。英検問題を通して社会の事、色々勉強できるなぁと思います。

 

 語彙9個

nomadic  遊牧民

なんとなく知ってた。ノルマンディーと読み間違えちゃうので注意。

The Bidun were a nomadic tribal people.

(ビドゥンは遊牧民です)

※people を単数扱いする時は「国民、民族」の意味だよね

 

statehood 独立国家であること

これもなんとなく分かりますね。-hood で「性質、状態、集団などを表す名詞を作る」

The concepts of statehood and nationality had little meaning.

(独立国家であることや国籍の概念はあまり意味を持たなかった)

 

diverge  分岐する

これも、di の時点で「分かれて」いきそうな予感のする単語だね。

allegiance  忠誠、忠実さ

allege の「~だと断言する」の仲間かと思ったけど違うみたい。どちらもよく出てくるよなー。そろそろちゃんと覚えよう!!

 

The very idea of citizenship diverged from traditional tribal understandings of belonging which were defined by allegiance to a leater in a context.

→上手い訳が出来ませんが、「市民権(国籍)という概念が、ある一定の状況下でのリーダーへの忠誠心によって定義されてたような伝統的な部族的な所属を意味していたものから分岐していった」的なことだよね。忠誠心で集まったグループが仲間だぜ!みたいなものから、現代の「国」そこにおける「国籍」の概念に変わっていったと。

 

deportation 国外追放

なるほどな意味だね。de (分離)+port(運ぶ)だもんね。外に連れ出すってことだ。

Iraqis purposely destroyed their identification documents to avoid deportation.

イラク人は国外追放を避けるために、故意に彼らの身元確認書類を破壊した)

 

marginalize  社会的に周縁に追いやる

margin はTOEIC的には「利ざや、マージン」でよく使いますが、「縁、余白、二次的なもの」とかの方が辞書的には上に出てきますよね。「縁→周縁に追いやる」となるんだね。

They became completely marginalized.

(彼らは完全に周縁に追いやられた)

 

conceive  思いつく

これは、なんか convince といつも混ざっちゃうんだよねー。

con(一緒に)+ceive(取り入れる)=新しく思いつく、考え出す

novel  新しい

「小説」って意味もあるけどね!どちらも同語源です。「小説」って「新しい事」なんだってよ。今や、当たり前にあるもんだけどね!

 

Kuwait has conceived a novel solution to the problem.

(クウェ-トはその問題に対して全く新しい解決法をひねり出した)

 

remain to be seen whether~  ~かどうかはこれからの事だ(まだ分からない)

へー!問題が解決されずとどまっている感じですかねー。

It remains to be seen whether the Comoros plan will play out favorably for the Bidun.

コモロス計画がビドゥンにとって好ましいものになるかどうかはまだ分からない)

 

感想

 part 2 は350-400語くらいの文章を読みながら穴埋めする問題です。今回は10個ほど知らない単語や表現がありましたが、3問とも正解できました。選択肢にあまりややこしいものが無かったためだと思います。一回、空所は放っておいてザーっと読んで、もう一度読みながら空所を埋めるやり方でした。時間を計っていないのでノンビリできますが、時間を気にしないといけないとなるとなかなか厳しいでしょうねー。 

 

前回の単語はこちら

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英検®︎1級の単語を攻める③

ただいま2018年第二回の英検1級の問題を解いているところですが、今日で大問1の語彙問題終了です。なかなかハードな問題達ですが、勘がよく働いてたので(?)25問中19問正解。良い良い。

 

culpable  咎めるべき

これは、culprit「犯人」という単語を知っていたので類推して正解。

culpable negligence  重過失、刑事過失

culpable homicide 故殺

などのような法律用語としてよく使われるらしい。ニュースとかでパッと出てきたときにちゃんと分かるようにしときたいね。

 

brevity  簡潔さ、短さ

これは、全く知らない単語だったけど消去法で正解。

brief + ty =brevity だった! briefの派生語でしたか~。納得納得。

Brevity is the soul of wit. 簡潔さが機知の精髄である(ことわざ)

うん。簡潔さって大切だよね!

「簡潔な」はよくconcise を使うんだけど、名詞は concision。

 

aboveboard  公明正大な

モロ「board(板)の上に=カードは全てテーブルの上にだしてますよ」って意味そのままなのね。反意語は underhand。これもなるほどな単語ね。これは忘れないね。

Their actions are open and aboveboard. 

(彼らの行動は公明正大である)

 

wind down 下火になる、終わる

これは、風がやんでいく感じだよね。これも忘れない。

The rerfugee program appeared to be winding down.

(難民救済計画はペースが落ちているように見えた)

これも、ニュースとかで聞きそうだね。

 

carve up  分割する

carve が「彫る」だから、さもありなんっていう意味だね。≒divide

After the war, parts of the continent were carved up into new countiries.

(戦争のあと、その大陸の一部が新しい国へと分割された)

 

deck out  めかしこむ

deck といえば「デッキ、甲板」だけど、「飾られている」という動詞もあるんだね。語源が dec「覆うもの、屋根」だと知っていれば、なるほどーな使い方だね。

ランダムハウス英和大辞典

We were all decked out in our Sunday best.

(私たちは晴れ着で着飾っていた)

 「晴れ着」ってSunday best って言うのか~。教会に来ていく服的な感じなのかな?それとも日曜にパーティーが多いから? 今も、この表現使うんですかねー。

  

英検で一番点数の取りにくいのは語彙パートだよね。でも、色んな単語に触れてるとさすがに勘が働くようになってくる。今回は19問正解したけど、完全に答えが分かっていたのはなんと6問。単語を見た時に、何となく派生語が思いついたり、品詞的にここに入りそうと思ったり、語源の仕組みから意味を類推したりして、4択中2択にまで絞れれば正答率はグンと上がるイメージだな。

※前提として、問題の文の意味が分かってて、空所に入る単語がどんな意味になるかが分かってる状態です

 

前回の単語はこちら

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