マジメにオモロイ英語

オオマジメに。でもオモロく。英語を紹介しています。

can と be able to の使い分けってあるの?

中学時代では「can = be able to だよー」とイコールで教えられるこの二つ。

「意味の違いはあるんですか?使い分けはあるんですか?」と生徒さんに聞かれ、「うっ、そういえばどうだっけ?」と思ったので調べてみました。

使い方を調べてまとめてみたら、至極簡単でしたのでシェアしたいと思います。

canの意味は沢山ある

canの意味って何でしょうか?「~出来る」だけじゃありませんよね。

助動詞って1つの助動詞に何個も意味がありましたもんね。

表にするとこんな感じでしたよね。

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すごい数だよねぇ。。。

 

can の所を見てみると

◆ 能力・可能

I can play tennis.(私はテニスが出来ます)

He can come to the party tonight.(彼は今晩パーティーに来られます)

◆ 可能性

Smoking can damage your health.(喫煙は健康に害を与える可能性があります)

◆ 推量

Can her story be true? (彼女の話は本当だろうか?:強い疑い的な推量)

It can't be true. (本当のはずがない:強い否定的な推量)

◆ 許可

Can I borrow your text book? (君の教科書借りてもいい?)

◆ 依頼

Can you help me with my homework? (宿題手伝ってくれる?)

意味は5つもある!

be able toの意味は1個

それに対して be able to が表す意味は1つだけです.

◆ 能力・可能

簡単~(笑)。

able の名詞形は ability 「能力」って意味なんだから「能力」を表す意味になるに決まってるのだ。

なのでbe able to と交換可能なのは「能力・可能」の意味で使っている時のcan のみ! 「可能性」やら「推量」やら「許可」やら「依頼」やらでcanを使っている時は交換不可能って事ね。

じゃあ、「能力・可能」の意味を表す時には、いつでもどっちでも同じように使えるの?っていうとそうでもないのです。

まず、フツーの場合、be able to より can を使う方が圧倒的に多いです!

でも、場合によっては、使い分けをせざるを得ない時があります。

be able to の方を使う時

「can ではなく be able to を使う」時があります。

 

 ◆ 他の助動詞と一緒に使う時(完了形で使うhaveも助動詞の一つです)

1つの文の中で、助動詞を二つ重ねることは出来ないのでその場合は be able to を使います。

I haven't been able to sleep recently. (最近、眠れていません)

He might be able to come tomorrow. (明日、彼は来れるかもしれません)

She must be able to speak tow languages. (彼女は2か国語話せるに違いない)

✖ haven't can~  ✖might can~ ✖ must can~

 

※could と be able toの使い分けはこの後で説明します

be able to を避ける時

逆に「 be able to は使わない方が良い」という時もあります。

 

◆ 今起こってる事を話している時など

Watch me, Mum! I can stand on one leg! (ママ見て!片足で立てるよ!)

✖ I'm able to stand~.

◆ 受け身の前

Films can now be streamed on line. (映画はオンラインでストリーミング配信される)

✖Films are able to be streamed~.

can が 「やり方を知っている」という意味で使われている時

Can you cook? (料理作れる?≒料理の作り方知ってる?)

✖ Are you able to cook?

※「料理を作る能力が君にはあるのか?」と聞きたければ別に be able to を使っても良さそうですけどね。

 

can と be able to の使い分けはこれくらいなんですけど、もっともっと重要なのはこれが過去の表現になった時! could と was / were able to の使い分けはちゃんと知っておかなければなりません。

could と was/were able to の使い分け

この二つは意味が違ってきますので交換可能なシステムではなくなります!

ちゃんと意味によって使い分けなくてはなりません。

could

一般的な過去の能力を表します。「しようと思えば出来たよ。そういう能力があったからね。」ってな時に使います。実際それを実行して成功したかどうかは一切関係ありません。

She could swim when she was three years old.

彼女は三歳の時には泳ぐことができたよ。

=泳ごうと思えば泳げたよ。そういう能力があったからね。

 

 was / were able to

過去に実際に出来たこと(やり遂げた事)を表します。「~する能力があって、実際にやり遂げたよ。」ってな時に使います。
She was able to swim across the river.
彼女はその川を泳いで渡る事が出来た。
=実際に泳いで渡った。(やり遂げた。)

 

どちらの意味で使われているのか考えてから使い分けて下さいね!

could と was/were able to:否定ならどちらでも同じ

でもこれが否定の文になるともう意味の違いによって使い分けなくてもよくなります。

なんでだよ!

と思うかもしれませんが、これは至極当然な話で

could not =しようと思っても出来なかった

was / were not able to =やり遂げられなかった=出来なかった

どっちも「出来なかったんじゃん!」ってことです。

could の意味

could と was / were able toの使い分けは分かりましたよね。

この「過去の能力」としての使い方の他に could には意味があるのでしょうか?

はい。あります!

最初の表を見れば分かりますよね。

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ポイントは「過去の能力」以外は過去の意味はないってこと!あとは全部「控えめ」表現です!

 まとめ

be able to には意味は沢山無い事と、過去形での使い分けがポイントって感じですね!

 

will と be going to のイメージの違いを理解するより全然簡単だね!