【英文法:仮定法】仮定法過去・仮定法過去完了 基本の使い方
※2019年2月19日 リライトしました
「仮定法」と聞いただけで「うっっ…」ってなる方も多いと思いますが(^O^)、今日は仮定法の事を考えてみましょう。
仮定法
ザックリ分けて
②「もし~」という文なのに仮定法にならない時はいつ?
③仮定法の形
を見ていきます。分かりやすくがモットーですので最後まで読んでみてね!
①仮定法ってどんな時に使うの?
これが分からないと、なかなか「仮定法」の良さが分からないですよね。こんなややこしい形、使わないんじゃないの??!という気持ちから抜け出せない!
文法書には「話し手が現在の事実と違うことを仮定する時に仮定法過去を使う。過去の事実と違うことを仮定、想像する時に仮定法過去完了を使う。」と書いてありますね。もう少し日常的な状況に近づけて説明してみます。
基本的なイメージはこれ
私達が生きているのは現実の世界。そこにあるものは事実。
仮定法では、その事実と反対のことを想像して話す時に使う形です。
【仮定法過去】
自分の思考は「今」にいます
今(現段階)の事実と反対のことを想像して話します。
「今、〇〇なら、△△なのになぁ」
という話をする時に使います。現在に「ないこと」を想像している感じです。
例)If I were you, I would not marry him.
(もし私があなただったら、彼とは結婚しないだろうけどな~。→まあ、私はあなたじゃないからただの仮定の話だけどね。)
「私があなたになる」ということは絶対にないですからね~。事実の反対の話です。
例)If I had more money, I could buy an expensive car.
(もしもっとお金を持ってたら、高い車が買えるのにな~。→実際持ってないから買えないんだけどね。)
「現在高い車を買えるほどお金を持ってない」ってことを暗に言っています。事実の反対の話(お金をもっともってれば~)をしてるわけですからね。
【仮定法過去完了】
自分の思考は「過去」にいます
過去の事実と反対のことを想像して話します。
「あの時、〇〇だったら、△△だったのになあ。」
という話をする時に使います。過去に「なかったこと」を想像している感じですね。
例)If I had taken your advise, I might not have made serious mistakes.
(もしあなたのアドバイスを聞いていたら、深刻な間違いをおかさなかったかもしれないのに。)
過去に「あなたのアドバイスを聞かなかった。深刻な間違いを犯した。」という事実があって、それと反対の「もし聞いていたら…」という状況を仮定しているわけです。
例)If we had not met at that party, we would not have got married.
(もしあのパーティーで出会ってなかったら、私達結婚してなかっただろうね。)
過去に「出会った。結婚した。」という事実があって、それと反対の「もし出会ってなかったら…」という状況を仮定しています。
仮定法、使ってみたくなってきました?
次は、「もし~」という文でも仮定法にならない時はいつ?について考えてみましょう。
②「もし~」という文で仮定法にならない時はいつ?
文法的には直説法と言われる文の時ですね。直説法と仮定法のニュアンスの違いを見てみましょう。
先ほど使った例文を使いますよ。
例①
仮定法
If I had more money, I could buy a new house.
(もしお金がもっとあったら、新しい家買えるのにな~。→無いから買えないんだわ~。嘆)
直説法
If I have more money, I can buy a new house.
(もしお金がもっとあったら、新しい家を買えるね。)
直説法の方に「無いから買えないねん。」の気持ちは全くないです。ただ、条件づけをしているだけ。「あるなら買える」という事実を述べるだけ。
イメージとしては
If I had more money, I could buy a new house.
現実は、お金が無いから買えないんだよね。
でも、「もし、あったらさ~~」と考えてるわけ。
If I have more money, I can buy a new house.
こちらは、条件で分けて考えているだけ。
お金あれば買えるね。無ければ買えないね。っていうだけ。
例②
仮定法
If you won the game, I would buy you lunch.
(もしあなたが試合に勝ったら、お昼おごってあげるんだけど~。→まあ、勝たないだろうけどね~。)
直説法
If you win the game, I will buy you lunch.
(もし試合に買ったら、お昼おごるね!)
仮定法の方は、「勝つ」という現実が無いかのように響きます。だって「勝つ」という状況を、事実と反対の事として仮定している形ですからね。なので、皮肉っぽく響きます。使い方を気を付けないと相手が気を悪くしちゃいますね。
次は仮定法の形について考えてみましょう。
③仮定法の形
仮定法は、仮定法過去で「現在の反事実」を言い、仮定法過去完了で「過去の反事実」をいうわけです。なんか時制がズレてるのが嫌だ!!と思いますよね。
でも、時制をズラしている事が「反」の要素になるので、ズラさないとダメなのです。
【if 節の時制が一個前にズレている】
if節(もし~なら の部分)の時制が一個前にズレます。「現在の事は過去形」で、「過去の事は過去完了形」で示されます。
If I had more money,....
(もし、(今)もっとお金をもってたら…)
●現在のことを現在形で表すと、それは現在の「本当のこと」になっちゃうから。
●現在のことを過去形で表すと、現在「本当のこと」からちょっと遠ざかって「現実味が薄れる→反事実の内容を表せる」から
が時制をズラす理由です。
If I had had more money,...
(もし、(過去に)もっとお金をもってたら…)
ですので仮定法過去完了の場合もズラして、「過去の本当のこと」と誤解されないようにしているわけです。
【主節の方に使う助動詞】
主節(~だろう の部分)の方には 基本的にwould / might / could が使われます。
こちらも時制が一個前にズレます。「現在の事ならwould / might / could (will / may / can の過去形ですよね)+原形」で表し「過去の事なら would / might / could +have +過去分詞」で表します。
それは、やっぱり「現実味を薄れさせる 」ためです。
なぜこの3つの助動詞が使われるのか
「~だろう」という部分ですので、「推量」の意味を強くもつ would や might がピッタリだからでしょう。(might の方が would より「その推量にあまり自信がないけど…」な感じですね。)
また、何かを仮定する時に、「こうだったら、~出来るのになあ!」と「可能」の気持ちを入れたい時、多々ありますよね。なので could もよく使われます。
仮定法過去の形
If I were you, I would not marry him.
(もし私があなたなら、彼とは結婚しないだろうな)
※現在の事を話しています
● If(もし~)節の動詞は過去形
● 主節はwould / could / might +動詞の原形
仮定法過去完了の形
If I had taken your advise, I might not have made serious mistakes.
(もしあなたのアドバイスを聞いておいたら、深刻なミスをしなかったかもしれないのに)
※過去の事を話しています
● If(もし~)節の動詞は過去完了形(have +過去分詞)
● 主節はwould / could / might +have +過去分詞形
まとめ
いかがだったでしょうか?
①仮定法ってどんな時に使うの?
②「もし~」で仮定法にならない時はいつ?
③仮定法の形
について何となく分かりましたか?
そしてここが大切なんですけど
「なるほど」と分かったあとに、何度も文章をリピートしたりして、このズレる感覚、反事実の感覚を自分の中に落とし込む練習が、仮定法では必須になります!だって、私達の言語にない感覚だから。ここの落とし込む練習をしないと、いつまでもサッと使えるようにならないのでしっかり練習しましょう♫
まずは、仮定法過去だけ、やたらめったら練習して感覚を落とし込んでくださいね。そしてこれがしっかり定着したら仮定法過去完了の方を練習してください。両方いっぺんにすると、混ざりますから、そこは気を付けて下さいね!
仮定法過去の練習用例文はこちら↓
ありがちな(?)な日常を例文にしました。
口に出していっぱい練習しよう!
仮定法過去完了の練習用例文はこちら↓
ありがちな(?)な日常を例文にしました。
口に出していっぱい練習しよう!
参考にした文法書
参考にしたサイト