間違えない!【否定疑問文の答え方】Yes / No は言わんでいい
今日は、日本人がめっちゃ混乱しやすい「否定疑問文」の答え方について考えてみたいと思います。
否定疑問文とは
否定疑問文とは「~ですか?」じゃなくて「~じゃないですか?」と疑問文が否定の形になっているものです。
Don't you know her?
「彼女を知らないの?」
Isn't he from Canada?
「彼はカナダ出身じゃないの?」
といった形です。日本語でもありますよね?でも英語の否定疑問文の何が混乱するって、答え方が日本語と英語では真逆になっているように見えることです。
何がややこしいの?
Don't you know her?
「彼女を知らないの?」
●彼女を知っている場合
日本語なら 「いいや、知ってるよ」
英語なら「Yes, I do.」
●彼女を知らない場合
日本語なら「うん、知らないよ」
英語なら「No, I don't.」
答えの冒頭、Yes / No の部分が真逆になるのだ。このシステムを知っている人はたくさんいるのだけど、咄嗟に使い分けるのが非常に難しい。頭の中で「えーと、日本語的には、はい、って答える所だから Noか。んで、はいの気持ちだけどNoだからdoesn'tの方を続けるんだよね?」などという過程を踏む人が多いからです。この一言を答えるだけで30秒以上かかりそうです。会話の中で30秒黙るって結構長い沈黙です笑。
対策
じゃあ、どうしたら良いか。簡単です。
Yes / No を言わなければいいんです
英語の質問は、普通の疑問文でも否定疑問文でも答え方が一緒です
Do you know her? 彼女のこと知ってる?
Don't you know her? 彼女のこと知らないの?
●彼女のことを知っている場合、答えはいずれも
Yes, I do.
●彼女のことを知らない場合、答えはいずれも
No, I don't.
非常にシンプル。
こうやって見てみると、日本語の方がややこしいのです。
●彼女のことを知っている場合は
「彼女のこと知ってる?」の答えは
はい、知ってます
「彼女のこと知らないの?」の答えは
いいえ、知ってます
両方「知ってます」なのに、「はい」と「いいえ」が違うじゃないか!
こちらの方が謎の答え、ですよね?
で、ここで注目なのは、日本語で答えるとしても「はい」と「いいえ」の部分が変わるだけで、「知っている」の部分は変わらない、ということです。
なので、「はい」と「いいえ」の事は一切忘れて、この「知っている」の部分だけ答えれば、英語と一緒になるのです。
Do you know her?(彼女のこと知ってる?)
I do.(知ってる)
Don't you know her?(彼女のこと知らないの?)
I do.(知ってる)
ほら!矛盾ないよ!
因みに、Yes / No は言わなくても100%通じます。
逆に Yes, I don't. とか No, I do. というと100%混乱します。どっちやねーん!となります。
もし、テストでどうしても Yes か No か書かなきゃいけないのであれば、I do の方に Yes をつけて I don't の方に No をつければいいのです。当たり前のルールですよね。
まとめ
否定疑問文の答え方に馴染むまでは Yes / No を言わずに、質問の内容に肯定的な答えなのか否定的な答えなのかだけに注目して、その部分だけ答えるようにしてみましょう。
この感覚に慣れてくると、肯定的な答えになるからYesで始めよう、否定的な答えになるから Noで始めよう。と咄嗟に出てくるようになります。