マジメにオモロイ英語

オオマジメに。でもオモロく。英語を紹介しています。

【英語】使役動詞って結局なんなの?させる?される?られる?なに!?

高校生になると「使役動詞」というものを習いますね。しかし、文法の章として「使役動詞」というものがあるわけではないので、なんだか全容がつかみずらい文法事項だと思います。不定詞」「分詞」、そして「受動態」の所でパラパラと出てくるので「あれ?なんか前やった?」とデジャブのような感覚に陥る事も。「知覚動詞」も同じような扱いを受けており、同じようなところで紹介されているので、えーっと、結局「使役動詞」ってどんな時に使うんだっけ?となってしまう事が多々あります。

 

訳を覚えて「させる」でしょ?と分かった気でいても、ズバリ「させる」の訳で使われていることは少なく、「される」とか「れる」とか結構色々なバージョンがあり、「あれ?受動態じゃないのに受動態みたいな意味なのこれ?」と混乱させられたりします。しかも、「使役の受動態」とかいうものあるので、もうー!!!ってなるんですよね。

 

今日は、「使役動詞って結局どんな時に使うの?」という超基本なお話をしようと思います。

 

使役動詞とは!?

使役動詞とはズバリ

 「誰かを いっちょかみ させる時に使う動詞です!」

 これ以上でもこれ以下でもない!

 

てか、いっちょかみ、ってなんだよ!と言われそうですが(笑)

 

☆ 普通に「誰かをいっちょかみさせない文」は、こうですよね。

 Mary builds a house.
(メアリーは家を建てます)

メアリー自身が家を建てるんです。

すごいね~。(笑)

f:id:funkeystomusic:20181226082939p:plain

でもさ、実際どれだけの人が自分で家を建てる??え?

私は建てられないぞ!

まあ、ほとんどそうだと思いますが、そういう人は、「誰かに建ててもらう」しかないですよね。そう。「家を作る」という行為に「自分以外の誰かをいっちょかみさせる」事になります。

 

 ☆「誰かをいっちょかみさせる文」はこう

 Mary has Tom build a house.
(メアリーはトムに家を建ててもらいます)

家を建てるのはトム。メアリーはトムをいっちょかみさせただけ。

f:id:funkeystomusic:20181226083537p:plain

 トムという、メアリー(主語)とは別の人が「家を建てる」という行為に「いっちょかみ」してきたよ!

 

こういう状況って結構ありますよね!何でもかんでも自分一人で出来るってもんじゃない!この状況を説明する時に必要なのが「使役動詞」なのです。

 

使役動詞の種類

使役動詞は3つあります。それぞれ意味が少しずつ違います。「いっちょかみ」のさせ方が違うのです。

 

make: 無理やりさせる感じです。トムからしたら「えー?マジー?!」です。

let : 建てるのを許してあげる感じです。トムが「建てさせてよー!」って言っててメアリーが「まあ、いいよ、建ててみなよ」という流れだと想像できます。

have : 「いっちょかみ」させて当然という感じです。トムが大工さんとか。大工さんに家を建ててもらうのは当然ですもんね。もしくは、立場的にメアリーが上で、トムはメアリーに従うのが当然ですね、っていう状況とか。(どんな状況?トム大丈夫?)

f:id:funkeystomusic:20181226084705p:plain

 ※ get を使って「誰かをいっちょかみさせる」表現もありますが、使役動詞とは認定されていません。文の形も違っちゃうしね。ニュアンスとしては「なんとか(説得して)やってもらう」感じです。

 

使役動詞を使った文の形

「使役動詞」がどういう時に使われるか分かったところで、文の形を見てみましょう。

 

使役動詞いっちょかみさせる人動詞の原形

Mary has Tom build a house.

 

※get の場合  get +いっちょかみさせる人+to do  です。

 

例文を見てみよう

 

①先生は私達に机を運ばせた

解答例1→無理やりやらせたって感じがすれば

Our teacher made us carry the chairs.

●この答えが、一般的には正答になりますね。多くの人が「無理やり感」を文から感じ取るでしょうからね。

解答例2→先生が私達に机を運ばせるのは当然でしょ!と思う人なら

Our teacher had us carry the chairs.

● 今の時代、あんまりこういう考えはポピュラーではない気がしますね。

 解答例3→先生が机を運ぶのを許してくれたよ!という状況なら

Our teacher let us carry the chairs.

● どんな状況だ?机をめっちゃ運びたかったのかなー?

 

②父は私にPCを使わせてくれた

→「使わせてくれた」となってたら「いいよ~」の意味にしかとれないですね

My father let me use his PC.

 

③君は歯医者に歯を見てもらった方がいいよ

→「歯医者」に歯をみてもらうのは「当然」ですね

You should have a dentist check your teeth.

 

④姉は私を3時間以上待たせた

→これは、「無理やり感」満載ですよね

My sister made me wait for more than 3 hours.

 

⑤息子にその荷物を運ばせましょう

→お父さん(もしくはお母さん)目線の発言ですね。親から見て「息子に荷物を運ばせる」という行為は、まあ「当然」…かなぁ?

I will have my son carry the baggage.

 

でも、息子からしたら

⑥父が私にその荷物を運ばせた

→無理やりさせたよ!と言いたいかもしれません

My father made me carry the baggage.

 

まとめ

使役動詞の使いどころと使い方、使い分け、がスッキリしましたでしょうか?まあ、これで終わるんなら使役動詞もそんなに悪いやつ(?)じゃないんですが、使役動詞を使った別の形で「いっちょかみさせる人が明言されていない場合」というものがありまして、これがまたややこしい。そして「使役の受動態」となると、さらにややこしい。でも、仕組みが分かれば、「あーそういうことね。」と少しは使いやすくなると思います。次回、ご紹介しますのでお楽しみに。

 

funkeystomusic.hatenadiary.jp