マジメにオモロイ英語

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英作文を書く時に気をつけること(具体例の出し方、説得力のある構成)

英作文を書く時の説得力のある構成や、具体例の出し方を考えてみましょう。

 

 

説得力の「ない」「ある」構成 

課題:「あなたが将来なりたいもの」について、自分の意見を書きなさい。

 

意見の例)アパレル店員になりたい!

 

こちらのお題と意見で説得力のある構成を作ってみましょう。

説得力のない構成

理由:洋服が好きだから

サポート:毎日、洋服に囲まれてて楽しそう!

(他の理由などは思い当たらない)

 

論理的な破綻はありませんが、大変貧弱な英作文と判定されると思います。

 

説得力のある構成

説得力のある構成を目指すなら、理由は2つ以上必ずほしいです。そしてそれをサポートするものは、これまた説得力のある具体例が複数ほしいですね。説得力のある具体例とは、簡単に言うと「フィーリングじゃない具体例」です。

フィーリングじゃない具体例は、どうやって出すのか?今回は「なぜアパレル店員に魅力を感じたか」の説得力のある具体例は、どうやって出すのか?」がポイントになりますね。「アパレル店員の魅力」について、説得力のある具体例を出せるかどうかは「アパレル店員の仕事」をどれだけちゃんと知っているか!にかかっています。

何となくのイメージしかないものについて説得力のある話は出来ないわけです。

(当たり前ですね)

 

具体例の出し方

ではアパレル店員についてとにかくどんな仕事をしている(していそう)か掘り下げてみましょう。

 

●洋服を売っている

●お洒落な格好をして仕事をしている

ここまでは簡単に出るでしょうね。でもこれだけだと理由もサポートもショボイ英作文になりますので更に考えます。

●色々なお客さんに洋服をすすめる

●ファッションのアドバイスをする

●店の掃除をする

●洋服を出したりたたんだりする

●レジをする

●ノルマがある

●夜遅くまで仕事をしている

 

この辺まで出てくると、「アパレル店員の仕事」が見えてきた気がしますね。(あくまで、外から伺い知れる仕事ですが)。

ここまでくれば、説得力のある構成のほとんどが出来上がったといっても過言ではありません。

この「仕事内容」から自分が得られるであろうメリットが「その仕事の魅力」となりますので、次は、この仕事のメリットを考えてみます。

 

メリットを考える

●お洒落な格好で(新作のデザインの服を着て)仕事をしている

→大好きな洋服と沢山触れ合える。ファッションセンスが磨かれる。

●色々なお客さんにファッションのアドバイスをする

→接客の勉強になる。コミュニケーション能力が向上する。

●店の掃除、洋服の管理、レジ

→地味な毎日の仕事の大変さを体験することができる。

●ノルマがあり、夜遅くまで仕事をしている

→(メリットなさそうですが!無理やり作るなら)

自分が追い込まれた時にどのように対処すれば良いのか、の練習になる。(?)

 

 

このようにメリットを複数考えて、一般的に多くの人に納得してもらえそうなものを採用して英作文にします。

 

説得力のある構成

先ほどの「具体例」を「理由」とし「メリット」を「サポート」と考えて、少し言葉を足して英作文の構成を考えると、説得力のある構成になります。

 

理由1:大好きな洋服に囲まれて仕事できるから

サポート:新作のデザインを知ることが出来るし、着てみることもできる。毎日、服に囲まれているとファッションセンスも磨かれる。

理由2:コミュニケーションスキルが向上する

サポート:悩んでいるお客さんに、どのようにアドバイスをすれば納得してもらえるのか、どのタイミングで声掛けをすれば不快に思われないか、などの接客のスキルを通してコミュニケーションスキルを上げることができる。

 

まとめ

説得力のある構成を目指すには

 

●意見を述べたい内容を掘り下げて具体的な内容を出す

●具体的な内容のメリットを考える

●具体的な内容を「理由」、メリットを「サポート」として構成をつくる

 

英作文ではゴールが明確です。「私はこう思う」という意見がゴール。そしてそのゴールに向かって一直線に話を進めていきます。その過程で、ゴールとなる意見を納得させるための理由が最低二つは必須。その理由を強化するためのサポートも必須。その理由とサポートをサッと出すトレーニングはとても大切です。自分が持っている意見に「なんでそう思うのか?」と問い、その事柄を具体的に掘り下げる練習を常々しておくと良いですね(^O^)

英作文を書く時に気をつけること(メリット・デメリットの扱い)

二者択一の英作文

英作文のお題が「二者択一」の場合、それぞれのメリットとデメリットを具体的に出し、それを効果的に組み合わせます。

例えばこんな場合

 

課題:高校生がアルバイトをすることについて、あなたはどう思いますか。身近な事例を含めて、あなた自身の考えを書きなさい。

 

①高校生がアルバイトをすることについてのメリット、デメリットを考える

●メリット

①コミュニケーションスキルを磨くことができる

②お金を稼ぐことの大切さを知ることができる

●デメリット

①勉強時間に専念できない

②アルバイトではなく学生時代にしか経験できないことをするべき

 

②メリット、デメリットを活かした構成を考える

 

ダメな例)メリット+デメリット=良いのか悪いのかよく分からない

「コミュニケーションスキルを磨けるのは良いが、勉強時間が減ってしまう所はよくない。だから、高校生のアルバイトについては良い点もあるが悪い点もある」

 

良い例①)メリット+メリット

「コミュニケーションスキルを磨けるので、良い。その上、お金を稼ぐことの大切さを知ることもできる。だから、高校生のアルバイトには賛成だ。」

 

良い例②)メリット+デメリットによる譲歩、そして打ち消し

「コミュニケーションスキルを磨けるので、良い。勉強時間が減ってしまう所はよくないかもしれないが、人生において勉強が1番というわけではない。だから、高校生のアルバイトには賛成だ。」

 

 

当たり前の事のようですが、結構「どっちの意見に賛同しているのか分からない」という作文になる時があるので気を付けましょう。

 

英検の公式サイトにも、減点の対象として、このような記述があります。

 

意見と矛盾する理由や説明がある

自分が述べた意見に矛盾する内容の理由や説明を書かないようにしましょう。(TOPICに対して“Yes”と解答した場合は、“Yes”である理由や説明だけを書く)

  • 解説 :最初に「カジュアルな服装の着用を許容する会社が増える」と言い、その理由として「職場でのストレス軽減」を挙げておきながら「スーツの方がフォーマルに見えるので、スーツを着る方が良い時もある」(下線部)という真逆にも捉えられる理由が続いている。この場合、2つ目の理由は意見を支える理由としてカウントできないため、減点の対象となります。
    ※TOPICに対して“Yes”と解答した場合は基本的には“Yes”である理由や説明だけを、“No”と解答した場合は基本的には“No” である理由や説明だけを書くようにしましょう。