【英語】完了形/完了進行形ファミリーを把握しよう
中学校でなんとか「現在完了形」を分かった気になった頃に、高校で「現在完了形」のファミリー達「現在完了進行形」「過去完了形」「過去完了進行形」「未来完了形」「未来完了進行形」がでてきて、
あわわわわわ……
となって全てがグチャグチャに混線する。のはよくある事です。
今日は、基本的な使い分けをチャートにしますので、頭の中を整理していきましょう。
整理してみると結構簡単です!
完了形の意味は主に3つ
完了形の意味は主に3つに分かれますよね。中学で習います。
①完了、結果
②経験
③継続
まず、この3つが頭にちゃんと入っていなかったら、この先には進めません!
この3つの意味は「過去完了形」「現在完了形」「未来完了形」いずれにも当てはまりますから!
表にするとこう↓
過去完了形 | 現在完了形 | 未来完了形 |
---|---|---|
過去までの完了・結果 | 現在までの完了・結果 | 未来までの完了・結果 |
過去までの経験 | 現在までの経験 | 未来までの経験 |
過去までの継続 | 現在までの継続 | 未来までの継続 |
大過去 |
時がズレてるだけで全部同じ意味が含まれているでしょう?
※過去完了形だけ意味が4つなんですよね。この4つ目の「大過去」は「過去」より前に起こったことを表すという単純な用法なので、今回は説明を省きます。
「過去」「現在」「未来」の時のズレ
「過去」「現在」「未来」全てにカブっている3つの用法を確認してみましょう!
時のズレを認識するだけですよ!
過去完了形
◆ 過去のある一点までの「完了、結果」「経験」「継続」
絵にするとこう↓
大切なのは「今」にまで及んでいない点ですよ!
現在完了形
◆ 現在までの「完了、結果」「経験」「継続」
絵にするとこう↓
「今」にまで及んでますね!
未来完了形
◆ 未来までの「完了、結果」「経験」「継続」
絵にするとこう↓
大切なのは「今」を飛び越えて未来にまで及んでいる点です!
完了形の例文
①私達が駅に着いた時、電車はすでに出てしまっていた
赤字の部分が「完了、結果(すでに~した)」の表現ですよね。ってことは、この部分の時制は完了形になるわけです。さて、この「電車はすでに出てしまっていた」のは
●今に及んでない?
●今に及んでる?
●今を飛び越えて未来にまで及んでる?
ここで青字の部分に注目です。「私達が駅に着いた時」これって、今に及んでないですよね。だって「着いた時」って過去形だもん。過去のある一点です。
ということは過去完了形です!
①私達が駅に着いた時、電車はすでに出てしまっていた
→The train had already left when we arrived at the station.
※過去完了形の時制が使われるのは「電車はすでに出てしまっていた」の部分だけです
「私達が駅に着いた時」の部分は過去のある一点を表す表現なのでただの過去形です。
②電車は、もうすでに出ちゃってるよ。(あ~~。)
これはどうでしょう。これも「完了、結果(もうすでに~した)」ですよね。なので完了形にすることは決定。じゃあ、「電車が出ちゃってる」って
●今に及んでない?
●今に及んでる?
●今を飛び越えて未来に及んでる?
この「電車はもうすでに出ちゃってるよ」って言っている場面が目に浮かびますか?乗るはずだった電車が「今」ここになくて「もう出ちゃってる!あ~、やっちまった~。」となっている場面が。まさに、「電車が出たという事実が今に及んで」いますよね。なので現在完了形です!
②電車は、もうすでに出ちゃってるよ!
→The train has already left!
③3時までにはもう電車は出ちゃってるだろうね。
これはどうでしょう。これも「完了、結果(もうすでに~した)」ですよね。なので完了形にすることは決定。じゃあ、今回の「電車はもう出ちゃってる」って
●今に及んでない?
●今に及んでる?
●今を飛び越えて未来に及んでる?
ポイントは「3時までには」という表現ですよね。「今」はまだ電車いるけど「3時までには」電車は出ちゃうんです。今を飛び越えて未来にまで及んでいる表現ですよね。なので未来完了形です!
③3時までには電車は出ちゃってるだろうね。
→By three, the train will have left.
以上「結果、完了」の用法の例文でした。
その他の「経験」「継続」でも同じ感覚で時がズレます。
完了進行形の用法は1つ
次は完了進行形について考えてみますよ。超簡単です。すぐ終わるからあと少し頑張ってね!
先ほどの完了形の表に実はウソが書いてあるんです。ウソっていうか情報が省略されてるんです。
この黄色い部分ね↓
継続に関する用法なのですが、実はもう少し細かい使い分けがあるんです。
本当は「完了形で表せるのは状態の継続のみ」なんです。
中学校ではこの情報は省かれています(笑)。ややこしくなり過ぎるからね~。
じゃあ、「動作の継続は?」と勘のいい人は思ったと思います。
そう!「動作の継続」こそ完了進行形で表せるのです!
完了進行形の用法 →動作の継続を表すときに使う
例文付きでまとめると
◆状態の継続=完了形で表す
My sister has been sick for ten days.
(姉が病気という状態が10日継続している)
◆動作の継続=完了進行形で表す
My sister has been cleaning her room for two hours.
(姉が部屋を掃除をするという動作が2時間継続している)
まちがっても完了進行形の意味を「ちょうどしているとこ」などと訳さないように!!!「過去のある一点にちょうどしていた(過去進行形)」とか「今ちょうどしている(現在進行形)」とか「未来のある一点にちょうどしてるだろう(未来進行形)」は完了進行形じゃなくて進行形だからね!
「過去完了進行形」「未来完了進行形」
完了形の時と同じ感覚で時のズレが発生します。
過去完了進行形と未来完了進行形の例文を見てみましょう。
◆過去完了進行形
例)突然雨が降り出すまで、彼は2時間ずっとテニスをしていた。
(過去のある一点「突然雨が降り出す」まで、テニスをするという動作が継続していた)
→He had been playing tennis for two hours before it suddenly began to rain.
◆未来完了進行形
例)来年の3月で、彼女は20年間教えてきたことになる。
(未来のある一点「来年の3月」まで、教えるという動作が継続する)
→She will have been teaching for 20 years next March.
※未来完了進行形はさすがに複雑すぎるという事で実際使われることは少ないようです
まとめ
いかがでしたか?
●完了形が3パターンに増える
●完了進行形の用法がよく分からない
●完了進行形と進行形の用法が混ざる
このせいで難しく感じる時制ですが、ちょっとスッキリ整理されたでしょうか?日本語訳にたよって覚えようとすると惑わされますので「どのパターンにはまっている文なのか」しっかり見極めて使いこなしてくださいね。
↓これが完了形・完了進行形の正しい情報が入った表です!