ぶった斬ろう!no more than / no less than / not more than / not less than 四人衆
私を悩ませ続けた四人衆
no more than / no less than / not more than / not less than
を、今日はぶった斬ってみようと思います。
意味
まずはどんな意味か見てみましょう
no less than~ ~も
not more than~ せいぜい~
not less than~ 少なくとも
間違えるポイント
間違えるポイントを考えてみましょう。
単純にパッと見、 no more than と not more than はmoreがついてるから「多い」気がしちゃう。no less than と not less than はlessがついてるから「少ない」気がしちゃう。
②うしろについている数字に騙される
後ろにデカい数字がついていると「こんなに沢山ある!」みたいな意味になると思っちゃう。
例)No more than 1000 people attended the meeting.
1000人が会議に出席した?!多いでしょう!それは!と思って
「1000人もの人がその会議に参加した」と訳しちゃいがち。
でも本当は
「1000人しかその会議に出席しなかった。」
その逆で、小さい数字がついていると「こんなに少しだけ…」の意味になる気がしちゃう。
例)No less than 3 people came to the party.
3人って…すくなっ!と思って
「3人しかそのパーティーに来なかった」と訳しがち。
でも、こちらの意味は
「3人もの人がそのパーティーに来た」
とにかく数しかみてなくて、moreを使っているのかlessを使っているのかを、あんま意識していないために起こる間違いです。
③ more than~を「~以上」less than~を「~以下」の意味で乗り切ろうとする
一応仕組みは理解しており、no more than~ は more than の否定だから「~以上じゃない」ってこと。と考えている。でも、この捉え方だと no の時と not の時の使い分けが苦しくなる。だって両方、否定の表現ですものねぇ。
それぞれのイメージ
早速、これらの間違いを打破すべくそれぞれのイメージを見ていきましょう。
no のつく表現
no more than 「ぜんっっっぜん、(より)多いとかないから!差がないの!一緒なの!」
no more than 1000 「1000と一緒です」
no less than 「ぜんっっっぜん、(より)少ないとかないから!差がないの!一緒なの!」
no less than 1000「1000と一緒です」
理屈は同じですね。
no less than 1000
no less than 1000=1000より少ないってことないの=1000と一緒なの!
先ほどと同じく、なぜ less を使っているか考えてみます。ここではno で less を否定している形ですので 「lessじゃない!(これって全然少なくない!)」という気持ちが入っています。
「1000と一緒」+「少なくないの=多いの」
が no less than 1000 が表している意味になります。
no less than 1000 を使う時は
「あ~。1000かぁ。多いじゃ~ん。」
の気持ちなんです。
なので
例)I have no less than 1000 followers.
「私1000人のフォロワーいるんだけど、これ、多いわ~。
=私は1000人もフォロワーがいます。」
1000に変わりはない
という衝撃の事実。(笑)
話し手の捉え方でどちらを使うかが決まるだけなのよね。
not のつく表現
not は超フツーの否定です。ただ否定の情報が加わっているだけ。比較表現自体を否定してやるっ!!!という熱さ(?)はありません。
ですので、冷静に状況を確認すれば良いだけです。
not more than 10 「10以上じゃない=最大値は10=せいぜい10、多くて10」
簡単。
例文で見てみましょう
例)There were not more than 1000 students in my lesson.
(私のレッスンにはせいぜい1000人の生徒しかいなかった)
not less than 10となっている場合、普通に「10以下じゃない」
てことは10が最小値だって事。
not less than 10 「10以下じゃない=10が最小値=10はくだらない=少なくとも10」
まとめ
それぞれの形がハッキリとイメージ出来ましたか?もし、「あー、なるほど!」と思ったら、この手の問題を沢山解いてみて下さい!頭では理解したことも、練習しないと定着にはつながりませんので!
最後にもう一つ。全てno やnotのついた否定の形の文なのに、日本語訳が「~しかない」だったり「~もある」というように「ない」だったり「ある」だったりしますが、そこは日本語の流れの関係ですので、否定文なの?肯定文なの?という事は気にせずに、それぞれの用法に従って使ってみて下さい。
オマケ
比較のヤヤコシイ表現と言えば
A is no more B than C is D
A is no less B than C is D
もありますね。こちらでどうぞ↓