マジメにオモロイ英語

オオマジメに。でもオモロく。英語を紹介しています。

it / one / a 形容詞 one / the 形容詞 one の使い分け

代名詞の使い分けは結構ややこしいですよね。今日は絵と例文を使ってこれらの使い分けをクリアにしていきたいと思います。

it

itは「すでに話に出てきた名詞(単数)が繰り返される時」に使われますね。

例) I have a book. It is interesting.

(私は本を一冊持っています。それは面白いです。)

絵にするとこうです↓

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これは、全然難しくないよね。it は 「既に話に出てきた a bookそのもの」のことですね。

 one 

one は「すでに話に出てきた数えられる名詞(単数)が繰り返される時、しかもそれが不特定のものを指すとき」に使われます。

説明がヤヤコシイ…。例文を見てみましょう。

 

「あー!ペン持ってくるの忘れた!ペン貸してくれない?」

 

 これは「 自分のペンを忘れてきたので、なんでもいいから(←不特定一本ペン貸してよ。」という状況ですね。

こんな時に one が使えるんです。

●「ペン」という数えられる名詞が繰り返されています。

● しかも貸してほしい「ペン」は不特定のものです。

● そして貸してほしいのは1本です。

 

英語にするとこうです↓

 I forgot to bring a pen. Can I borrow one?

 (ペン持ってくるの忘れた。ペン貸してくれない?)

絵にするとこうです↓

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 先ほどの状況とは全然違いますよね。

one は「a pen」のことですが、私が忘れてきたペンではありません。

 

これを it を使って言っちゃうとこうなります↓

I forgot to bring a pen. Can I borrow it?

 

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自分が忘れてきたペンを貸してくれない?ってどういうことやねん。となっちゃいます。

itone はこんな風に指すものが全然違うんですよね。 

a 形容詞 one

先ほど、one は  a pen のこと。と説明しました。one の中に a が含まれているから a one と言う風に言っちゃダメ!ということになるのですが、実はこの含まれている a の働きは時によっては消えてしまうようなんですよね。例文と絵で見てみましょう。

 

I brought a green pen. Can I borrow a yellow one?

(私は緑のペンを持ってきました。黄色いペン一本(なんでもいいので)貸してくれませんか?)

 

a yellow one のように「形容詞がつく時は one の中の a の働きが消えてしまう」ようで、形容詞の前に a をつけなくてはいけません。

なんでなんだ(笑)。

なんでか分からないけど、これはこの形で使うのです!←

 

今回の例文を絵にするとこうです↓

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● ペンという単語が繰り返される

● yellow ならどれでもよい(不特定)

● 一本

という条件ですので one が使われるんですよね。しかも形容詞が一緒についているので、a をつけなきゃいけない。なので a yellow one となっています。

the 形容詞 one

この形も one に含まれている a の要素は消えています。しかも、今回は the が使われています。一体どういう事やねん!先ほどから「one は不特定のもの」の時に使われるって言っているのに「物事を特定するための冠詞 the 」が一緒に使われているなんて!!と困惑してしまう方も多いと思います。

例文と絵で見てみましょう。

 

お店で沢山のTシャツを見ながら二人が会話しています。

A:「どのTシャツが好き?」

B:「うーん。赤いやつ(Tシャツ)かなぁ。」

「赤いやつ」と言っていますが、何か一つのTシャツに絞り込めているわけでもない状況です。こんな時に使うのが the 形容詞 one です。

 

A: Which T shirt do you like?
B: I like the red one.

 

絵で見るとこうです↓

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この絵をみると以下の事が納得できますね。

●赤に限定(特定)している

the を使う要素

●Tシャツという単語が繰り返されている

●その赤の中ではどれでもよい(不特定

●その中の1つ

one を使う要素

 

the と one が一緒に使われている感じ納得できたでしょうか?

ここで話が終わりなら良いんですが、theと oneの合わせ技 は、もう少し幅広く使われるので、更に例を見てみましょう。

 

「今の家は素敵だけど、いまだに前の家が忘れられないのよね~。」

This house is nice but I still miss the old one.

 

この場合は、one の特徴であったはずの不特定感がほぼなくなっています。ただ単に既に出てきた「house」という数えられる名詞(単数)の繰り返しだから one を使いました。みたいな感じです。もうここまでくるとoneって一体……。という気がしてきます(笑)。

 

このように、the と one が一緒に使われると、やはり「特定感」と「不特定感」のせめぎ合いになる感じがします。そしてどちらが強いかと言うと「the」の「特定感」の方が強い!と思います。

形容詞ではない修飾語句などで「限定、特定」する場合も同じです。

 

A: Which guitar do you like the best?

B: I like the one at the front.

A:どのギターが一番好き?

B:前に置いてあるやつ(ギター)

 

この場合も at the front で「限定、特定」されています。one は guitar の繰り返しを避けるために使われています。不特定感はないですよね。やっぱり the の「特定感」が強いってことだよね。

 

なので、the と one が一緒に使われている時は、one は「不特定感は消えちゃってて、単に既に出てきた数えられる名詞(単数)の代わりとして使われている」と考えて良い場合があるってことです。

まとめ

場合によっては、one に含まれているはずの a の要素が消えちゃったり、不特定感が消えちゃったり…。one の定義って一体…。

まあ、ちょっとヤヤコシイ子ですが、会話でもバンバン使われる人気者でもありますので、one はしっかり使いこなしたいところです!

オマケ

◆ one は数えられない名詞の繰り返しには使えないよ!

例)I like white wine better than red (wine).

(私は赤ワインより白ワインが好きです)

red one とは言えないんですよね。wineが数えられないから。red だけで留めるか、red wine と言います。(繰り返したくないんじゃないんかよ!(笑))

 

◆ one は所有格のあとに続けることが出来ないよ!

例)If you don't have a pen, you can use ✖my one.

(もしペンを持ってないなら、私のもの(ペン)を使っていいよ)

my one 私のモノ とは言えません。 「私のモノ」は mine だよね。

でも形容詞が間に入れば所有格と一緒に使えますよ!

✖  my one

 my old one

 

細かいルールにめげずに、頑張って使っていこうー!